私の英語よもやま話(2)
50歳から始めた英会話
Last update on July 26, 2002


翻訳ソフトは使えるか?(1998年)
インターネットの普及と合わせて翻訳ソフトが雨後のタケノコのように現われてきた。いくつかタイプがあるが、英文Webページだけを翻訳する専用のものと、通常のテキスト英文も翻訳できるものがある。そのうち私が購入し、実際に使っているものについて使用経験を紹介したい。
まず「Logo Vista E to J Internet Plus」だが、テキストファイルまるごと翻訳は事実上不可能。Webブラウザで一度読み込んでからテキスト範囲を指定すれば、部分翻訳はできる。メールも同様に部分翻訳が可能だ。翻訳精度の高さがウリだが、実力は宣伝文句ほどではない。Webページを数ページまとめて読み込み、あとでまとめてじっくり翻訳するモードがあるので、その便利さは一定評価できる。
Dr.SURF」はWebページを翻訳する設定が面倒であるが、テキストファイルの翻訳は使いやすい。英文メールを一度ファイルに保存し、それを読み込むときに「改行無視」モードを選択すると、メール固有のとぎれ文を直して正しく翻訳することができる。翻訳精度は「Logo Vista」より明らかに良くないが、なんとかガマンできる範囲である。
英語deめーる」は英文メールを作成するソフトである。和英、英和辞書を備えており、文例も豊富である。おかげで書籍辞書片手で作文する必要が無くなった。短い日本文を翻訳できるが、野暮ったい変な英文を出力するので、これはペケ。一番いいところは文法チェックを丁寧にやってくれることだ。他の翻訳ソフトが、日本人が不得意とする冠詞の扱いに甘いのに対し、これは冠詞をきちんとチェックしてくれて有難い。なお英文メールを読み込んで、わからない単語だけ辞書でチェックできるので、このソフトだけでも英日、日英双方向翻訳ツールとして使うことができる。英文メールを頻繁にやりとりする必要のある人間には便利なソフトだと思う。
こりゃ英和!」「これ和英!」のセットは値段の割には穏当な翻訳結果を出してくれるので、おすすめソフトと言える。「こりゃ英和」の翻訳精度は「Logo Vistaよ」り落ちるが、「Dr.SURF」よりマシではある。「これ和英」の翻訳精度は日英としては期待を裏切らないレベルである。とにかく使いこなすコツは、わかりやすく短めの原文を入力することだろう。
私のMebiusには「Power E/J」が付属しているが、通信しながらの翻訳は時間的につらい。またテキスト翻訳は直接ファイル読み込みができず、Webブラウザ経由もしくはクリップボード経由なので使いやすくない。翻訳精度はまずまずなので惜しい。原文と訳文を交互に表示して直接編集できるので、訳文を仕上げることができるところは良い。
最近「翻訳の王様」バージョン2.0を購入した。この翻訳精度もまずまずである。ホームページ翻訳とテキストファイル翻訳の双方をサポートして7000円以下だから、これは買い得かもしれない。ただしホームページ翻訳は、HTMLファイルをオフラインで読み込むことはできないので、その点は「Logo Vista」より不便である。
同時に「訳せ、ゴマ!」という日英翻訳ソフトも購入したが、翻訳精度は「これ和英」より落ちる。これは失敗だった。
その後ノヴァから「Netsurfer/ej」バージョン3.0が発売されたので早速購入した。価格は割高であったが他社ソフトを使っているユーザーは半額で購入できるので、実質値下げである。このソフトも翻訳精度がウリだが、「Logo Vista」「PowerE/J」と比較して、どっこいどっこい一長一短といったところだ。吐き出す訳文の文体だが、私の好みから言えば「Power E/J」となる。ただ最終的に正確な翻訳結果を得るための様々な工夫があり、総合的な使い勝手から言えば「Netsurfer/ej」に軍配を上げざるをえない。

Netsurfer/ej3.0

LogoVistaE-J

Power E/J

テキストファイル翻訳

直接可能

ブラウザ経由

クリップボード経由

原文と訳文保存

個別保存可能

表形式HTML

クリップボード経由

フレーズ指定

あり

なし

なし

和英辞書

あり(国語漢和つき)

英和のみ

あり(発音記号つき)

翻訳結果の編集

修正後の再翻訳できる

できない

訳文を直接編集

簡易翻訳

なし

段階設定あり

段階設定あり

フレーズ指定というのは長文の中でフレーズを指定することで誤訳を避ける方法である。また簡易翻訳というのは文全体より単語やフレーズ単位に翻訳する方法を意味する。和英辞書は「NetSurfer/ej」の方がデキがいい。「Power E/J」の和英辞書は語彙が少なく貧弱で、英作文の足しにはなりそうにない。結局どのような使い方をするかだが、Netsurferは英文Webページの翻訳、メールの翻訳、英文テキストの翻訳と平均した能力を備えているように思う。欠点と言えば辞書に発音記号が無いところだが、「英語deめーる」とのバンドルセットならこれらの欠点はカバーできるというわけである。
雑誌の掲載記事を参考に、翻訳結果のいい「ATRANSAC2.0」というソフトを購入した。確かに翻訳の質はいいのだが、翻訳の修整などの機能がないので、Webページのブラウジング以外の、じっくりした翻訳作業ができそうにないので、すぐに使うのをやめてしまった。翻訳結果がいいだけに惜しまれる。

翻訳ソフトは使えるか?(1999年)
私のマシンのシステムもWindows98になり、仕事内容の変化もあってMacintoshの出番は少なくなり、翻訳ソフトも英文メールのチェックが主となってきた。「Netsurfer/ej3.0」に加えて、5月になって「翻訳の王様」をバージョン3.0にした。少しは翻訳精度がよくなったように思う。オマケのように添付されている日英翻訳ソフトは、「これ和英」と同じ翻訳エンジンを使っているようで、同じ英文からまったく同じ日本語文が得られる。テキスト翻訳は「これ和英」より使いやすいので、インストールしてあった「これ和英」を削除することにした。
「英語deめーる」はユニークなソフトだと思うが、どうも最近はパソコンショップの店頭では見られなくなってきた。

翻訳ソフトは使えるか?(2002年)
4月になってヤフーのオークションで「翻訳ピカイチ・バイリンガルV3.1」というソフトを入手した。この製品は「Netsurfer/ej3.0」の流れを汲むもので、使い勝手は同じ、そのうえ和英翻訳もできるというものである。迷わず先の「Netsurfer/ej3.0」を削除した。で、このソフトが現在の私の常用翻訳ソフトになっている。ただし、前にも述べたように、和英翻訳はあまりアテにせず、たまにしか使っていない。

CD-ROMの辞書
三省堂から出ている「英和・和英辞典」(7800円)というCD-ROMを購入した。マッキントッシュとWin95の両方のマシンで使える形式なので、お買得と言える。さすがに翻訳ソフト内蔵の辞書とは比較にならないくらい情報量が多く、文例も多いので、英作文をするときには重宝する。主な単語を発音してくれるところがいい。スペルと発音記号だけではわからないニュアンスが耳から理解できるというわけである。

マルチメディアで英会話
英会話の独習法としては先に紹介したCD付き入門書もいいが、音だけのCDは何となく聞き流してしまい、肝心の学習になかなか集中できない欠点がある。そこでパソコンを持っている人には、いわゆるマルチメディア教材を推奨したい。創育から「ステップアップイングリッシュ」CD-ROM付きというのが発売されている。正確にはCD-ROMに参考書が付いている感じだ。これはごく簡単な紙芝居的なアニメーションに音声が付いているものだが、充分臨場感があり、画面に引き付けられるだけに集中して学習できる。同じ会話を日本語セリフ(吹き出し)付き、英語セリフ付き、スロー音声、ナチュラル音声と自由に組み合わせることができるところがミソ。始めは日本語セリフにスロー音声、次に英語セリフにスロー音声、さらに英語セリフにナチュラル音声、最後にナチュラル音声のみ、と自分でレベルアップが可能で、さらに音声の繰り返しや一部消去など至れり尽くせりの機能は、まさに独習用にはピッタリと言える。二人の対話形式になっているので、特に小グループもしくは彼(彼女)とペアで使えば、ゲーム感覚で楽しめるだろう。難点といえば、デジタル音声の音質がCDより悪いことだが、英語のニュアンスは充分伝わっている。私は「中級編A,B,C」(各4800円)を購入したが、初心者はもう1ランク下の「初級編」とのセットがいいと思う。

英会話能力を磨く
一番確実なのは国際交流ボランティアに参加することだろう。金沢駅近くにできたリファーレの3階に行くと、そこは半分外国みたいだ。掲示板には在日外国人からの多くのメッセージがあり、不用品の提供などで接触できるチャンスがある。またプライベートレッスンを依頼することも簡単だ。ボランティアとして接するには、相手の日本語のレベルに合わせて、こちらも日本語を交えればよい。同じ意味を日本語と英語で説明するのも喜ばれる。彼等にはいい日本語の勉強になるからだ。石川県国際交流協会では、個人の能力に応じたボランティアの登録を受け付けている。またユーロセンターでも協力ボランティアを常時募集している。
この3階には金沢在住の外国人も時々ふらりと訪れているようで、つい先日も2年ぶりでアメリカ人の青年とばったり出会って、大いに盛り上がったものだ。

英作文能力を磨く
会話はリアルタイムなので、少々変テコリンな英語であっても、そのときに相手のネイティブが直してくれることが多い。そういう中で場数を踏むのが一番である。ところが作文はそうではない。怪しげなメールを出したあとで書き方を後悔することもある。作文は必ず翻訳ソフトでチェックすべきだと思う。

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