芋掘り藤五郎の謎


藤五郎

芋掘り藤五郎の人物像は、通説では気のよい純朴な若者となっているが、これは明らかに童話向けに脚色されたものであり、大人向けには世捨て人という解釈が正しい。
注目すべきことは、永延元年(987年)加賀の介に任ぜられた富樫忠頼が善政をしき、庶民の敬愛をうけたことから、その忠頼公が藤五郎のモデルとなった、という説が根強くあることである。富樫氏は鎮守府将軍を勤めた藤原利仁(芥川龍之介の「芋粥」に登場する主人公)の子孫とされているので、藤原氏の血を引くという藤五郎のモデルには、まことに好都合なのである。
いずれにせよ、力持ちと言えば弁慶、頓智と言えば一休のように、ご当地に散在した伝説を一身に集約する魅力的なキャラクターとして、永く親しまれてきているのである。



*芋掘り藤五郎の伝説に詳しい方は、すぐ「ひとつの発見(その二)」へ


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